楽しく測量を学ぶために♪    測量を1から学ぶ生徒さん向けに作成しています。                       近畿大学講義内容の記録 


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【 測量に関する理論と実務 1日目】 初学者向け

1 測量とは?

(1)まず、測量のイメージを掴もう!


2)測量をして何が出来るの?

  ・地図            

  ・地積測量図           ☆即ち 『 位置情報 』ができる! 

  ・座標              (詳細な位置情報は測量でしか得られないっ)

・・・などなど。
補足説明
  これらの 地図 や 測量図 の中に、座標 とか、土地や建物の形状を表した 現況図 とかが記載されています。
そのうち“座標”
現地で観測した境界標の位置を示すデータ“数値“で表したものです。 
また、“現況図”であれば、
現地で観測した 土地や建物の形や位置を示すデータ“線”で表したものです。
 実はこの2つデータに共通して、見てとれるものがあります。 それは、この2つは、表し方が違う というだけで、
どちらも位置を示す情報であるということです。 一言でいうと位置情報です。 
 少しまとめますと、測量によって
位置情報ができて、その位置情報いろいろな 活用の形 があって、 
地図はその内の 一つの活用の方法なんですよね。 つまり測量をしてできる位置情報は、社会の中で、
実に様々な形になって利活用されているのです。


3)私たちの街は測量だらけ!?


   などなど・・・たった1枚の写真でもこんなに!

  ☆街中のすべての建造物は測量無しには出来ないと言っても過言ではありません。


↓↓例えば汚水管の設置計画は、詳細な位置情報を持つ平面図を基に設計される。↓↓


他にも・・・
 ・カーナビ、携帯電話ナビ

 ・ヤフーマップ、グーグルマップなどの地図

 ・お天気(人工衛星)

 ・一般電話、携帯電話、テレビ、インターネット(通信網等のインフラ整備に必要)

 ・・・など。 不動産登記制度も測量があってこそ成り立つシステムです。



(4)多種多様に発展する測量技術

・自動視準トータルステーションによる測量・・・1人でも現場で観測ができます。

・衛星測位(GPS)・・・人工衛星から発射された電波を受信して位置を測定。

・VLBI・・・はるか数十億光年先の電波星から放射される電波を利用し精密な位置測定が可能。
       この技術によってプレート運動の監視が可能となった。

・写真測量・・・航空機又は地上から写真撮影を行い解析図化する。
         近年カメラ解像度や解析技術の向上により精密な3次元位置情報を取得できるようになった。

・音波探査・・・船から超音波を発信し海底面や活断層を調査できる。



(5)まとめ

 社会基盤は測量技術によって支えられているといえるでしょう。 その中で、不動産登記に利用されているのは

ごく一部の測量方法と機器のみです。 では、 測量機器や方法はどうやって選ばれているのでしょうか?

それは、データ(位置情報)の利用目的によって、選ばれています!


利用目的
(精度)必要な精度は?   (時間)いつごろまでに?   (費用)予算はいくら?


改めて測量とは?
測ることで的確な位置情報をつくり、活用していくことで・・・

    (問)測量とはどんなものだと感じましたか? 自由に書いてみてくださいね。

     例)生活を豊かにする技術・・・など。

補足説明
 測量では目的に合わせて的確な位置情報をつくっています。 その”的確な”って言ってるのは、位置情報は
数値だけ、線だけになっていると、見た目すべて同じように見えるんですが、
それぞれ利用目的に見合った精度
持っているということです。
 もし精度っていう言い方でイメージが掴めない人は“品質”でもいいと思います。 
それは、その位置情報を現地に合わせた時に、こんな1センチのズレしか無いのか、それとも10センチの大きな
ズレがあるのか、っていうような話です。  
ズレが大きいのが悪い測量かっていうと、そういうことではありません。
たとえ10センチくらいズレてても、活用目的からして、全く問題無いのであれば、その程度で測ってたほうが良いのです。 早く測れて、しかも費用が安くつくのです。 これを半分のズレで収めようと思ったら、時間も費用も、すぐに2倍3倍に跳ね上がります。

 目的に合わせて”的確な”というのはそういう意味です。




分かりにくい部分とかご指摘くださいね(^-^)

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